おふさいとぴーぴーえー オフサイトPPA
オフサイトPPAは、電力消費者が、自社施設とは異なる場所で発電された再生可能エネルギー電力を長期契約により購入する仕組みです。発電された電力は、一般の電力網(系統)を通じて消費者に供給されるため、距離に制約されず、安定的に再エネ電力を調達することが可能です。
目的
- 企業・大規模施設による再エネ電力の安定調達
- CO₂削減・脱炭素経営の実現
- 長期的な電力コストの安定化立
仕組み
- 発電事業者は遠隔地に再エネ発電設備(太陽光・風力など)を設置
- 発電した電力は電力系統を経由して消費者に供給
- 消費者は、使用電力量に応じた料金を長期契約で支払う
オンサイトPPAとオフサイトPPAの主な違い
オンサイトPPA | オフサイトPPA | |
---|---|---|
仕組み | 発電事業者が消費者敷地内に設備を設置し、発電した電力を直接供給。消費者は使用量に応じて料金を支払う。 | 発電事業者が遠隔地に設備を設置し、電力系統を経由して消費者に供給。消費者は使用量に応じた料金を長期契約で支払う。 |
設置場所 | 消費者の施設内または敷地内(屋根上、敷地内遊休地など) | 消費者の施設とは別の遠隔地(遊休地、工場跡地など) |
電力供給 | 発電設備から直接供給 | 電力系統(送配電網)を経由して供給 |
供給安定性 | 発電量が天候に左右される | 電力系統を介するため、比較的安定している |
送電ロス | 少ない | 電力系統を経由するため発生する |
初期費用 | 消費者負担なし(発電事業者が負担) | 消費者負担なし(発電事業者が負担) |
契約期間 | 長期(10年~20年程度) | 長期(10年~20年程度 |
再エネ賦課金 | 対象外となるケースが多い | 対象となるケースが多い |
メリット | 消費者敷地内で完結、送電ロスが少ない | 大規模な発電が可能、電力系統からの安定供給 |
デメリット | 設置スペースの制約、発電量の変動 | 送電ロス発生、系統利用料の発生 |