ふぁーむがたせつぞく ファーム型接続
ファーム型接続は、あらかじめ送電容量が確保された状態で、発電所や再生可能エネルギー設備が電力系統へ接続される方式です。「ファーム(firm)」は「堅固な」という意味を持ち、送電可能な容量が保証された接続を指します。主に太陽光や風力といった複数の発電設備を集約し、1つの変電所を通じて系統に接続する形が一般的です。
ファーム型接続は、大規模な発電、効率的な運用、コスト低減が可能である一方、土地利用や系統への影響にも配慮が必要です。
主な特徴は以下のとおりです。
- 大規模化:複数の発電設備をまとめることで、大規模な発電所を構築できます。
- 効率性:集中管理により、運用・保守が効率的に行えます。
- 経済性:スケールメリットによって発電コストの低減が期待できます。
- 電力網への影響:大量の電力を一括で供給するため、系統への負荷が大きく、安定化対策が必要です。
- 送電網との折衝:大規模な接続には特別な技術的条件や契約上の調整が求められることがあります。
- 環境への影響:広い土地を必要とするため、土地利用や自然環境への影響が懸念されます。
- 固定された送電容量:あらかじめ割り振られた容量の範囲内で、制限なく発電・送電が可能です。
- 優先順位:送電容量が確保されているため、他の電源よりも優先的に送電されます。